食事の際のマナーの根本は、感謝の心です。感謝の心、敬う心があるからこそ、マナーが生まれるのです。ですから、マナーの全てをマニュアルのように頭に詰め込むのではなく、感謝の心を持ってマナーについて学ぶと、覚えようとしなくてもわかってくるものです。
食事をいただけることに感謝
毎日美味しい食事をいただける環境に、まずは感謝です。さらに、その環境の中で、健康な体を持っているからこそ食事を美味しいと感じるのです。健康であるから食事がいただけて、食事をいただけるから、健康を保てる。そういう環境で暮らすことができる。その連鎖に感謝の心を持ちたいものです。
自然に感謝
私たちがいただく食事は、すべて自然の中から分けてもらっているものです。私たち人間は、自分たちの種の命が他の動物の食料になることがありません。ですから、命をいただくばかりです。私たちが食事をいただいて生きていけるのも、すべてもともとは他の命をいただいているのだということを、日々意識して食事をしたいですね。
人に感謝
食べ残しは作ってくれた人にも一緒に食事をしている人にも失礼にあたる、と書きました。しかし、私たちがいただくものに携わってきた人はまだまだたくさんいます。生産から流通、販売など、多くの人が携わった食べ物を私たちはいただいています。全ての人々に感謝する心を忘れないようにしたいものです。
こういうことは、小さい頃から家庭で教えられた基本のひとつだと思います。私も幼稚園の頃に、母から「全ての食べ物は命である」ことを教えられた時のショックは未だに鮮明です。食料が溢れている時代に生まれた私たちの世代が、どれだけリアルにこういうこと伝えられるのか、正直不安になることがありますが、感謝の心だけは持ち続けたいと思っています。